Doctor’s Voice

やさしさで支える女性医療のかたち

知野 陽子 院長

ひなた女性クリニック

診療科目

婦人科/内科/皮膚科

住所

福井県福井市東森田3丁目207番地

開業日

2025年5月開業

クリニックの特色や理念、診療方針について教えてください。

 

当院は、女性専門の婦人科と皮膚科のクリニックです。女性が受診しやすいことを第一に考えており、併設する皮膚科も女性専用としています。なお、皮膚科は小学3年生までの男性も受診可能です。女性は小学校高学年になってくると月経が始まり、婦人科を受診する機会が出てきます。そこに異性の同級生がいると通いづらい、となってしまうかもしれません。そうならないように、男性の皮膚科の対象は小学3年生までとさせていただいています。

 

当院で実現したいことは、大きく2つあります。1つ目は、女性が気軽に受診できるクリニックであること。身体だけでなく精神面も含めたケアを通して、あらゆる年代の女性をサポートしたいと考えています。待合室にはカウンター席を設け、カフェのようにリラックスできる空間を目指しました。また、モニターには身体にまつわる情報を映し、待ち時間も安心して過ごしていただけるよう工夫しています。

 

2つ目は、産前産後の妊婦さんをサポートすることです。併設している産前産後ケア施設「はる」では、お母さんの休息をはじめ、授乳や育児に関する相談を行っています。助産師による相談にも対応し、妊娠期から産後まで切れ目のないサポートを心がけています。出産は、妊婦さんご本人が希望される病院をご紹介しています。

 

 

開業に至ったきっかけや、開業までの経緯を教えてください。

 

約25年間、産婦人科医として大学病院や総合病院で働くなかで、産婦人科の受診のハードルの高さをひしひしと感じていました。そこで、気軽に受診して、さまざまな体の不調を相談できる身近な場所をつくりたいと思うようになったんです。

 

特にきっかけとなったのは、子宮頸がん検診の受診率が低いこと、そして大学病院時代に若い方が子宮頸がんで亡くなってしまうケースを経験したことです。また、サポートが十分でない妊婦さんが多く、産後にメンタルが不安定になる方も多いので、そうした方々をサポートしたいという思いもありました。

 

大学病院から総合病院に異動したときには、女子中高生がたくさん受診してくれました。女性医師であることもあり、こうした形で若い世代とも関われることが、自分にできる役割なのではないかと感じたのも、開業を決意した理由の一つです。

 

2023年1月に50歳を迎えたタイミングで開業を決意しました。ただ、何から始めればいいか分からず困っていたところ、たまたまとある設計事務所の前を通りかかったんです。きれいな建物だなと思って調べたら、クリニックを建てているという記事を見つけて、そのまま無料相談会に申し込みました。

 

 

 

 

ミタスの開業サポートを利用したいと思った理由を教えてください。

 

設計事務所の方から、「まずはミタスさんに相談してみたらどうですか」とアドバイスをいただいたのがきっかけです。当時勤務していた病院に来られていた営業担当者に相談し、開業担当の方につないでいただきました。

 

開業を考えてはいたものの、何から始めればいいのかまったく分からない状態でした。だからこそ、専門家のサポートが必要だと感じ、開業サポートを利用したいと思いました。

 

 

ミタスの開業サポートを利用された率直な感想を教えてください。

 

良かった点は、もう全部ですね。ミタスさんには、土地探しから会計士さんへの声かけ、融資に関する銀行への相談、設計事務所との打ち合わせ日程の調整まで、本当にいろいろなことをサポートしていただきました。土地については、個人の力だけではとても探せなかったと思います。正直なところ、「これだけやってもらってるのにミタスさんのコンサル料金の話が出てこないけど、大丈夫なのかな」と心配になったほどです(笑)。後で橋本さんに確認したところ、「開業支援にかかるコンサル料金は不要です」とのことだったので大変恐縮しました。

 

休職して開業準備を進める先生もいらっしゃると思いますが、私は仕事を続けながらの準備だったため、知識を得る時間もありませんでした。そんな中で、開業までに「いつ、何をすればいいのか」が一目で分かるスケジュール表を作成していただき、全体の道筋を示してもらえたのは本当に心強かったです。自分一人の力では、いつまで経っても開業できなかったと思います。

 

 

 

 

患者様と接する上で大切にしていることはありますか。

 

患者さんの話を、できるだけ丁寧に聞きたいと思っています。患者さんからちょっとしたことでも相談してもらえるのは本当にうれしいですね。特に初診の方には時間をかけてお話を伺いたいと思っています。話を聞いてもらうだけで気持ちが楽になることもありますから。ただ現実的には、お一人おひとりに十分な時間を取れないこともあります。そういった場合は、スタッフや助産師がお話を伺うなど、チーム全体でサポートする体制をつくっています。

 

また、産前産後のケアは行政も取り組んでいますが、まだまだサポートを必要としている方が多いと感じています。赤ちゃんと二人きりだと孤独を感じやすく、身近にサポートがないと、鬱々としてしまったり、最悪の場合は虐待につながる可能性もあります。実は女性の産後1年の死亡原因の第1位は自殺です。だからこそ、困ったときにヘルプを出せる場所をつくりたいんです。「助けを求めてもいいんだよ」というメッセージを発信しながら、サポートできる体制を整えています。

 

 

今後のクリニックの展望についてお聞かせください。

 

開業から半年が経ち、たくさんの患者さんに来ていただけるようになりました。うれしい反面、待ち時間が長くなってきているのが課題です。スタッフと協力し、よりスムーズに診療できる体制を整えていきたいと考えています。

 

また、訪問診療にも力を入れていきたいですね。以前の病院では、婦人科系の病気で亡くなる方の在宅での看取りを経験してきました。今後、お昼休みや診療後の時間を使って訪問診療を行っていく予定です。

 

今後は、情報発信にも力を入れたいと思っています。インスタグラムについては、スタッフが一生懸命取り組んでくれています。ただ、皮膚科も診療しているということがまだあまり知られていないので、どのように情報を届けていくか、これから検討していきたいですね。

 

 

 

 

今後、ミタスに期待していることはありますか。

 

開業から半年が経ち、患者さんが増えている状況で、待ち時間の問題などについて、最近また開業でお世話になった橋本さんに相談させていただいています。また、必要な物品についてはいつもすぐに届けていただいているので、引き続きお願いしたいです。

 

新しい機械の話をすると、すぐにお見積もりを出してくださるなど、レスポンスがとても早くて助かっています。実は、開院までのサポートだと思っていたのですが、この前聞いたら「本業は開院後のサポートです」と言われたので、もっと来てほしいと思っています(笑)。5年間の収支予想も出してくださり、橋本さんにお任せすれば大丈夫だと思っています。これからも、いろいろ相談させていただきたいです。

 

 

今後開業を検討されている方にメッセージをお願いします。

 

まだ開業して半年なので、この先どうなるかはわかりませんし、金銭面では不安しかありません。でも、ミタスさんに十分なサポートをしていただいて、開業までは非常にスムーズに進めることができました。開業前までのパートナー、今回の私の場合はミタスの橋本さんでしたが、そういう方がいないと開業はできなかったと思います。ぜひ、パートナーと一緒に準備されることをおすすめします。

 

開業まで分からないことばかりで不安もありましたが、建物が建ち始めて目に見えるものができてくると、実感が湧いてワクワクしますよ。

 

※本原稿は2025年12月18日時点のものです。

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